仕事をする中で、同僚や先輩に何か「お願いする時」って、どう伝えるのがベストなんだろうと考えるようになりました。
特にテレワークが主流になりつつあると、チャット上のテキストで依頼を伝えなければならない場面が急に増えてきました。
改めて、上手な伝え方を知りたいな…と考えていたときに、この本と出会いました。
ヒントになることがたくさんあったので感想を書きたいと思います。
相手にとってのメリットを考える
何かお願いをするときは、自分の頭の中を伝えがちですよね。
例えば「デートして欲しい」というお願いをするとします。
通常であれば「デートしてください」というのがストレートな言い方です。
でも相手の頭の中を想像すると、ちょっと伝え方が変わるというのです。
もし相手がパスタが好きな方だったら、美味しいパスタを食べたいと思っているかもしれません。
そうすると「驚くほど旨いパスタのお店があるんだけど行きませんか?」という伝え方もできる訳です。
この誘い方をされたら「行きます!」と答えたくなりませんか。
それは誘われた方は、美味しいパスタにありつける、というメリットが伴っているためです。
また、相手に選択をさせるというテクニックもあるようです。
「驚くほど旨いパスタの店と、石窯フォカッチャの店、どちらがいい?」という伝え方です。
どちらも好きなものだったら、「好き」と「好き」の選択に悩むわけです。
それはポジティブな思考です。
自然と好きな方を答えそうですよね。
自分からのお願いだけど、相手のメリットを実現することでイエスをもらいやすくすることができる、というのが著者の方の考えです。
ちょっとだけ相手の頭の中に視点を変えるだけで、こんなに魅力的な「お願い」ができるのは、目から鱗でした。
このテクニックは、仕事でも活かせそうだなと思いました。
「強いコトバ」を作る技術
著者の方は、大手広告代理店のコピーライターという役を経て、今も現役でご活躍されています。
そこで生まれた「強いコトバ」という概念をこの本のなかで伝えています。
強いコトバとは、その言葉を以てして、相手に感動を与えるような言葉です。
そういう言葉って、何か難しい単語を知っていないとできないのでは?と思っていました。
ですが5つの技術を知っていれば、誰にでも作れるというのです。
その5つとはこちらです。
①サプライズ法
②ギャップ法
③赤裸々法
④リピート法
⑤クライマックス法
誰もが聞いたことのある有名なキャッチフレーズを例に取り上げて紹介しているので、納得しながら技術を知ることができました。
まとめ
お願いをするときって、対面であれば、表情や仕草なども伴うのでコミュニケーションがスムーズかもしれません。
ですが、テレワークにおけるチャットや電話でのやりとりにおいては、言葉だけでコミュニケーションをしていかなければなりません。
相手に不快な思いをさせるつもりはなくても、知らぬ間にそうさせてしまっているかもしれません。
それを避けたい私は、お願いすることを避けてしまうことがありました。
ですが、この本を読んでからは、少しお願いをすることが増えてきたかもしれません。