これまでの記事で「非破壊検査」の仕事内容や重要性を紹介してきました。建造物を解体せずに内部の状況を見るというのは、道路や橋梁、トンネルといったインフラ設備の老朽化が進む今、そういった対象物の「健康診断」を行うようなものです。仕事の量は中長期的に少なくない水準が続いています。
ハローワークで非破壊検査に従事する求人情報を調べてみました。コロナ禍で人が余っている業界もある中で「非破壊検査員」は大分県内でも複数の求人があります。待遇は企業によって大きく異なるでしょうが、月給は１８万円～３０万円の幅に入るようです。派遣される現場としては、石油化学プラントや発電所と記載されています。ちょっと大げさな言い方になりますが、それこそ人々の生活を支える場所で働けるというわけですね。
新卒採用もあり
他の求人サイトも見ていると、専門的な内容の仕事であるだけに、初心者として中途で入社したら、最初は簡単な仕事から始めたり、ゆっくりと指導を受けられたりする企業もあるようです。中には積極的な新卒採用を行っている企業もあります。ちなみに派遣社員としての募集もあり、時給はだいたい１０００円台の前半が相場のようです。最近はアルバイトの時給も高くなっており、地方の飲食店でも場合によっては１０００円を超えていますから、そういう意味では、取り立てて高い水準ではないかもしれませんね。
日常を過ごす中で、非破壊検査の仕事に直接的に触れる機会って、あまりありませんよね。月並みではありますが、取っ掛かりはインターネットなどの求人サイトや合同就職説明会を経由した形になるでしょうね。中には単独の企業見学会を開催している会社もあります。検査員という仕事の魅力、内容を詳しく知り、実際に従事する人から話を聞く好機ですから、少しでも就職を考えている人は、単なる合同説明会だけではなく、こうしたイベントを活用して具体的に応募を検討したいところです。
