土地家屋調査士という名前はあまり聞きなれない名称かもしれません。しかし、私たちが日常生活を送る中で時々、道路や土地の一角で道具を立てて2人態勢で作業をしている方を見かけることがあるかと思います。その方たちこそ、土地家屋調査士なのです。
あの機械でどんなことをしているのか、実際にどんなことがわかるのか、見ていきましょう。
土地家屋調査士とは
土地家屋調査士になると、大きく分けて5つの業務を行います。
1. 不動産の表示に関する登記につき必要な土地又は家屋に関する調査及び測量をすること。
2. 不動産の表示に関する登記の申請手続について代理すること。
3. 不動産の表示に関する登記に関する審査請求の手続について代理すること。
4. 筆界特定の手続について代理すること。
5. 土地の筆界が明らかでないことを原因とする民事に関する紛争に係る民間紛争解決手続について代理すること。
1~5の事務に関して相談を受けることも業務の一環となります。実際に現地に出向き、調査・測量をしたり、資料作成を行い申請手続きを行ったり、時には他機関の方と連携をして業務を行うこともあります。
利用するタイミング
では実際に、私たちが土地家屋調査士を利用するタイミングとはどういったタイミングなのでしょうか。
一般的な不動産取引の現場では必ず土地家屋調査士を利用します。
土地を売却するとき、新築や増築をするとき、取り壊すときが主となります。
土地を売却する際には、境界の確認や調査、測量、それに伴う登記事件の申請手続きが必要であり、また新築や増築、取り壊した場合には、登記の申請が必要となるため、このときが私たちが土地家屋調査士を利用するタイミングです。
福岡市における土地家屋調査士の需要は今後高まる見通し
土地家屋調査士の仕事は不動産取引が発生するタイミングで業務が発生することが分かりました。
福岡市の土地家屋調査士の需要を見るためには、福岡市の不動産取引需要動向によって判断することが可能です。
福岡県宅地建物取引業協会の調査では、福岡県内の地価上昇率、商業地は3年連続全国1位、住宅地は2年連続2位となっています。
また、福岡・久留米市のベッドタウン小郡の地価が大幅上昇しているため、今後も不動産取引の需要は高まっていくとされています。
以上より、福岡市の土地家屋調査士の需要は今後高まっていくと予想されます。