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解体工事は悪者か?解体工事の必要性について考える

貴重な遺跡が壊される…

日本で初めて鉄道がとおったのは、明治5年のことでした。当時は横浜・新橋間の29kmという短いものでしたが、後に鉄道大国となる日本の大きな足掛かりになりました。29kmの内2.7kmは海の上です。本当に海の上に鉄道を敷いたのではなく、正しくは堤の上に鉄道を敷いたものになります。
堤の上に敷かれた鉄道は2021年まで残っていました。東京都にある高輪築堤です。大変貴重な遺跡であるにも関わらず、2021年5月から解体工事がおこなわれました。ただ全ては解体されず、一部は保存。なんとも苦い結末となったのです。

解体工事は生活に必要不可欠

貴重な遺跡の解体については、歓迎されるものではございません。ただ解体工事そのものは、日常生活を送る上で必要不可欠なものになります。
例えば誰も住んでいない古い空き家。手つかずのまま放置すれば、ちょっとした台風や地震で崩れる恐れがあります。もし家が崩れてしまったら、近隣住民にも被害が出てしまいます。台風や地震がなくても、自然倒壊のリスクもつきまとうでしょう。

土地の有効活用

土地の有効活用を進めるにも、解体工事は必要不可欠です。アパートやマンション経営を考えているのなら、解体工事は避けて通れません。中古物件を購入し、賃貸経営に乗り出す手もなくはないです。でも中古物件を利用した経営は難しく、失敗した事例は少なくありません。どのみち修繕や改修コストもかかるので、却って損をしてしまいます。
ケースバイケースになるので一概には言えませんが、賃貸経営をするなら新築物件が無難と言えるでしょう。新築物件を入手するには、古い建物を解体して新しい建物を建てるのが絶対条件となります。

都市再開発も必要となるが…

都市再開発にも、解体工事は欠かせません。区画を変更し建物を建て替えることで、利便性が向上し多くの人が集まりやすくなります。再開発が特に進んでいる場所こそが、東京です。東京都では常に解体工事が行われているといっても過言ではありません。
もちろん都市再開発は、メリットだけではありません。冒頭にも取り上げたように、貴重な遺跡を失ってしまうデメリットもあります。課題は山積みですが、上手く付き合うしか解決策はありません。