苦手な上司やお客様との人間関係に悩んでいた時に「話し方を変えるだけで人間関係を良好にできる」というのを目にして購入した本です。
目上の人との人間関係だけでなく、後輩の教育や恋愛、家族関係など幅広い人間関係の悩みに対応しています。
一度読んで終わりというよりは、一冊手元に持っておいて「ん?この人とは何かうまくいかないなぁ」という度に読み返し、苦手な人とのよりよい関わり方の糸口を見つけたい本です。
「話し方」で自分自身の思考の癖、感情をコントロール
私の場合、この本の中で一番効果を感じたのは冒頭の『「ハッピーな予言」を得意ワザに』という項目。
今でも時々見返しては実践しています。
簡単に説明すると心理学の「予言の自己成就効果」(人が過去に売らないなどで予言された通りの行動を起こしてしまう現象)を利用し、自分自身に「いい予言」をすることで次々と目標を達成できるという話です。
実在する大女優がこの方法で成功を収めた例なども紹介されておりとても説得力を感じたので実践してみる気になりました。
私の場合は「来年までに素敵な結婚相手を見つける」という「ハッピーな予言を」手帳のいつも目につくところに貼り付け、一人の時に見返すことを習慣にしていました。
常に脳裏に実現したい目標と「きっとうまくいく!」という思いがあることで、「出会い」に関するアンテナを常時立てておくことができたり、たゆまぬ自分磨きを続けられたことで突然のチャンスにも動じずに飛び込むことができ、今は婚活で出会った主人と楽しく暮らせています。
特に家族との関係で役に立った
最初は仕事の人間関係用に購入しましたが、思った以上に恋愛や、家族間の人間関係で役に立ちました。
会社や友人との人間関係に比べると、「そう簡単には壊れない関係」に甘えてしまい「遠慮のない言葉や感情」をぶつけ合ってしまうことも多い「家族」という関係。
不満をただぶつけたり自分の要望だけを相手に押し付けるのではなく、互いに気持ちよい生活が送れるような「話し方」のコツは、家族との関係に悩んでいる多くの人にとって、解決の糸口を見つける手助けをしてくれるでしょう。
まとめ
全体的に心理学の知見や実験結果などをもとに解説されているので、とても説得力のある本でした。
イラスト付きなのでサクサク読めるのも好評価です。
悩みの種類別に「話し方」のコツが見開き完結の形で掲載されており、必ずしも頭から全部読む必要はありません。
その時に自分が困っていると感じている項目を探して読むだけですぐに生活に生かすことができます。
「いつも同じところで失敗してしまう自分の行動パターンを変えたい」、「交渉相手の反応を自分に有利にしたい」そんな人に役立つテクニックが満載ですので、ぜひ一度読んでみてください!