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有酸素運動ならウォーキング

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高齢者や女性に人気のエクササイズとして、軽めのジョギングやウォーキングがあります。 いずれも毎日の日課にすれば、健康効果があることはよく知られています。

ただ、先入観として、ウォーキングではジョギングほどの効果は得られないのでは?と疑問視される方も少なくないようです。 実際のところはどうなのでしょうか?

健康にはジョギングよりウォーキングは本当か!?

東北大学医学部付属病院の医師グループが数年前、アメリカの医学雑誌に掲載した論文は、日本よりアメリカで大きな反響をもたらしました。 血管の健康を維持するためには、ジョギングよりもウォーキングの方が、効果的であるといういささか常識を疑わせる内容であったからです。

その秘密は酸素にありました。 論文では、ジョギングもウォーキングも吸い込む酸素の量は同程度でありながら、吐き出す量となると数倍異なることが紹介されています。 ジョギングをすると、吸い込む酸素量はウォーキングと変わらないのに、吐き出す量は数倍になる。

つまり、同じ有酸素運動でもせっかく吸い込んだ酸素をすぐ吐き出してしまうジョギングよりウォーキングの方が、血液を通して血管に供給される酸素量を、増やせることがわかったのです。 近年増えている脳内の血管事故も酸素が防いでくれます。

ウォーキングは動脈硬化も防いでくれる

先の論文を出された東北大学には他にも、ウォーキングを健康作りに取り入れる研究をされている先生方が、たくさんいらっしゃいます。

その中のお一人、瀧靖之先生は画像を研究分析して、「生涯健康脳」を提唱されています。 先生が担当されているブログコラムでも、ウォーキングが脳への血流量を増やしたり、動脈硬化の原因物質を追い出してくれることが、書かれています。

 

脳を健康にする生活習慣『話・食・動・眠』〔その3〕『動』(運動)の効用

 

吸い込んだ酸素は血液の中に含まれ、血管の壁に付着します。 これを絶やさず続けることで、血管は柔軟性を保ち、動脈硬化症のような怖い病気も防いでくれます。

 

その方法としては、ウォーキングこそ理想の有酸素運動で、何も激しい運動をする必要のないことがわかりました。 むしろジョギング程度の運動と比べても、吐き出す酸素量に着目すれば、ウォーキングの方が優ります。